本物の嗜好品を自分のスタイルで楽しむ
WACKO MARIAのHATには大きく分けて、ラビットファーとビーバーファーの2つの素材が存在しますが、中でもビーバーのファーはハットの起源から生産されていて、毛は細くて柔らかくハリがあり、防寒と耐久性に優れた希少性が高い高級素材で、そのシルクのように滑らか手触り、軽さと光沢には気品を感じます。
ヨーロッパ産のビーバーフェルトを、日本の職人が一つ一つハンドメイドで仕上げるWACKO MARIAのハットは、現在5種類のモデルが存在しますが、それらは全てオーセンティックかつクラシカルな仕立てで、トレンドに左右されてデザインを加える事はありません。
そのような経緯で作られるWACKO MARIAのハットには、ファッションアイテムではなく嗜むもの、つまり本物のプロダクトたる風格が宿ります。
では、そんな本物のプロダクトを、どんなふうに被るのが正解か?
それは”どうぞご勝手に”です。
WACKO MARIAは、自身が影響を受けた音楽や映画やアートからインスピレーションを受けて、最初期からハットを製作してきました。
例えばサックスを片手にスーツをキメたJohn Lurie、NYらしくボロボロの古着を纏ったBasquiat、ストリートギャングスタイルのMEXICAN達、世界的ファッションリーダー Johnny Depp、ウェスタンシャツを正装にしたMr.ハイロンサムHank Williams。
皆がそれぞれのライフスタイルに合わせて、自由にハットを被り、やがてそれがファッションとして一つの雛型になりました。
そこにルールは存在しません。
そのことを、WACKO MARIAが自らのスタイルで体現しています。
ですから恐れる必要はありません。
この最高の嗜好品を、自分のお好みのスタイルで楽しみましょう。
photo : Toshihiro Inaba
text: Yoshinori Yamashita