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宮城県仙台市で「ウエスタン黄金期のアメリカーナ」に特化したスポッツ(スタッズ)装飾ベルトを生産しているACE WESTERN BELTSのプロダクトは、質実剛健なカウボーイギアとは異なる、1920年代に誕生したドレスベルトのリプロダクトです。
その情熱はすさまじく、私たちが初めてACE~に販売をオファーした際の返信メールには
・一般的なベルトの厚み4mm前後に対し、殆どのビンテージベルトは3.
・カービング(手彫り)ベルトは、手作業が最も優れているという日本特有の概念が生んだ価値で、ドレスベルトは全て型押しであること
・一般的な復刻ベルトに付属するバックルの殆どは「鋳物」なのに対し、ビンテージ同様のソリッドスチールを用いたプレス成型による鉄製
・ビンテージドレスベルトの情報や資料が非常に少ないため、他社ブランドのベルトはプロデューサーの推測やセンスによって作られたものなのに対し、細部まで当時のオリジナルを尊重することで初めてその独特な雰囲
・素材、構成部品、形状、サイズ、
・極端に1930~
要約すると上記が延々と述べられていました(熱すぎてしばらく読了出来ませんでした)。
そのメールに対して私たちは下記のように返信しました。
「所謂私達が販売しているファッションブランドと異なる信念でもの 作りをしていらっしゃる事は承知しているつもりですが、 だからこそ今回オファーさせていただきました。
当店の次シーズンで例えると、 ベビーカーフでミニマルなデザインのライダースジャケットに、 イタリアンファブリックのスラックスといった現代のスタイルと、 御社の工芸品のようなベルト、 というように趣の異なる要素がポイントとなるのが、 とても現代的なファッションだと捉えている次第です。
また、 それに説得力を持たせるには素材や生産背景等に拘ったものでなけ れば、と思っています。」
kaddishはACE WESTERN BELTSのプロダクトを、あくまで現代のファッションギアとして楽しんでいただけたらと思います。
それは、柳宗理を中心にした民藝運動がミッドセンチュリー以降の建築~インテリアと絶妙にマッチする、現代の空気と呼応する感覚と言っていいと思います。
こんなイナタくて個性的なベルトをウェスタン原理主義者だけのものにするのはもったいないです。
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photo : Toshihiro Inaba
text: Yoshinori Yamashita