OLD JOE立ち上げ当初からのsignatureとして、デザインは変わりながらも不動のリリースを続けてきたJackets & Trousers。
kaddishが常にOLD JOEのSET UPを提案している理由は、そのスタイリングの幅広さ。
以前OLD JOEデザイナーの高木さんが「ダボダボしてスニーカーを履く今風スーツスタイルには興味ない」って言ってたんですが、実はkaddishスタッフはソレやるんですよね(笑)。
でも僕はその発言を、要するに見かけ勝負にFUCKなんだと解釈してて、そのFUCKがあればどう着崩しても、トレンドに左右されない、一つの意見あるスタイルに昇華されると思うんです。
それは素材やディティールやパターンへのこだわりの賜物でしょうが、一度袖を通すと色んなスタイリングの楽しみが広がり、常に身近に置いておきたい存在になるんです。
視覚、触覚的質感と違い、軽くて通気性の良いオリジナルの”サマーツイード”は、市場であまり見かけない素材かもしれません。
シングルジャケットは1910〜30年代初期までのアメリカとイギリスのサックコートやスーツをベースに、クラシックなディテールをパッチワークしてますが、裄綿のみでパットの無いナローショルダーで構築しているので、着用感はあくまで気取りのない大人な感じで、シンプルだけどちゃんと複雑。
トラウザーはスッキリとしたラインで、やはり革靴との相性が抜群です。
SINGLE-BREASTED GENTS JACKET
GENTS TROUSER
フロントボタンの位置の高さ、アールのついたラペルなどROLLING “20’Sを彷彿させる、1920年代のJAZZ MAN達がインスピレーションのダブルジャケット。
クラシカルな要素の中に、現代的に仕立てたフィッテイングライン、コットンリネンのインディゴキャンバスを素材がGood Balance。
通常はアジを出すため製品後の最後の過程でバイオウォッシュ等を掛けますが、OLD JOEは生地をハードウォッシュしてから縫製するので、仕立てはあくまでキレイだけど複雑な表情がある、ていうのがミソ。
2タックのトラウザーは、股上が深く裾まで直線的に落ちるワイドシルエット。
DOUBLE-BREASTED SWING JACKET
DOUBLE-PLEATED DRAPE TROUSER
< OLD JOE >
photo : Toshihiro Inaba
text: Yoshinori Yamashita