この春から夏に着たくなる素材の一つリネンは、OLD JOEが得意とするファブリックで、kaddishの大好きな素材。
リネンの何処がそんなに良いのか?
それはやはり着込んでいくにしたがって生まれてくるシワです。
麻はシワを楽しむもの
スタッフ着用のジャケットは、一度水通ししてシワを出しました。
新品の状態にあるハリは無くなり、クッタリした落ち感と深いシワが、長く着用してきたような、こなれた雰囲気を生み出します。
これが他の素材にないリネンの魅力で、ドレスよりの服にもカジュアルさを感じますし、生地が柔らかさを増し、体に馴染む感覚もあります。
通気性に優れた素材として、湿度の高い日本の夏にも気持ちよく着て頂けます。
OLD JOE LINEN ITEM LINE UP
デニムのような退色を狙った、中白染めで染色した太番手のリネン糸を使用したジャンプスーツ。
薄くて軽く、夏には袖を越しで絞っても気持ちよく着て頂けます。
ロープ染色したインディゴ糸にリネンの横糸で織った、綿麻デニムのセットアップ。
20年代のJAZZ MANと現代的なリラックス感の同居を狙ったフィッティングが絶妙。
麻袋のような粗野な雰囲気のリネンシルクキャンバスは、濃度さを付けたグラデーションカラーの糸で製作。
絞っていないウェストと、少し肩が落ちるように低く設計した袖山は、カバーオールのようなヌケ感のあるセットアップ。
19世紀末ディティールとスタンドカラーをミックスした、不思議な雰囲気のフロックコート。
超高密度に織られたリネンキャンバスは、アンティークリネンのようなきめ細やかさとネップ感。
膝から裾にかけてストレートに落ちるワイドトラウザーは、デニムのような中白染で、薄手で真夏にも気持ち良い素材。
photo : Toshihiro Inaba
text: Yoshinori Yamashita