今年の11月13日、Appleから史上最大サイズとなるiPhoneシリーズ
iPhone 12Pro Maxが発売されました。
1200万画素の背面カメラは3種類の画角を備え、センサーシフト式の手ブレ補正まで採用
更にはつい先日のアップデートによりRAWデータによる撮影も可能となり
コンパクトデジカメだけでなく、エントリークラスの一眼レフの存在価値すら脅かす性能となりました。
iPhone 12Pro Maxで撮影
同時にMaxの名前通り、サイズも最大です。(約78.1×160.8×7.4mm(幅×奥行き×高さ)/約226g)
仕事以外で鞄を持ち歩きたくない自分としては、このサイズに購入前は迷ったことも事実。
それでも慣れてしまえば意外とどうにかなってしまうものです。
さて、なぜ今更iPhoneの話なのかというと
この年末に新しいフィルムカメラを買ったからなのです。
MINOLTA TC-1
俗に高級コンパクトと呼ばれるラインのカメラです。
デジカメ移行が始まる10年ほど前、1990年頃にCONTAX TシリーズやNikon 28Ti、GRシリーズなどの
レンズ非交換式ながら高性能な光学性能やオート露出を備えたカメラが流行りました。
それは奇しくもデジタルカメラ時代の到来により、各社がリリースする最後のフィルムカメラとなることもあったわけです。
結果として、持ちうる技術の限りを尽くし、金額も10万~20万と言う高額なコンパクトカメラ達がこの時期多数販売されます。
それは一度はデジカメによって忘れられたのですが
2010年移行のフィルムカメラの流行により、手軽にきれいなフィルム写真を撮りたい若者ニーズによって
また高額での取引が目立つようになりました。
高級コンパクトはその性質上電子制御のため、寿命が分からず、また修理が困難なことも多いため
10万オーバーで購入するのはなぁという気持ちで、いいカメラとわかりつつ手をあまり出して来なかったジャンルでした。
iPhoneが本当に文句のない、仕事のできるレベルの絵を作れる時代に
わざわざフィルムカメラを使っている自分にとって、写真を撮った満足感はどうしてもデジタルでは得られない部分があります。
しかしiPhoneのように必需品ではない一眼レフやレンジファインダーを日々持ち歩くのも、なんというかリアリティがない。
99x59x29.5 mm
言い訳が多くなってきましたが、煙草の箱と変わらぬサイズなら
ポケットに仕舞っておく事ができますから。
写真と疎遠になりたくないけど、持ち歩くハードルを最大まで下げつつ、画質は妥協したくない。
そんなワガママを叶えてくれるカメラです。
ファーストロールはまだ撮影中なので、いつ見れることになるのやら
焦らず撮ろうと思います。
稲葉