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2019.10.18

original

 

 

 

 

 

昨日Ashleyさんから取材していただいた制作風景の様子第一弾が公開された。

僕は写真に真剣に取り組むようになってまだ78年程度のキャリアだが、芸術学部生という特権で得てきた展示の機会や、周りで興味を持ってくれた大人たちのおかげで人前に作品を晒すということについて今やあまり抵抗がない。

 

しかしながら考えてみると、大学1年の時に初めて行ったグループ展の時などは、それが人生最後の展示かの如く悩みあぐねて眠れない夏休みを過ごしたことを覚えている。

 

福岡アジア美術館、福岡市美、東京ターナーギャラリー、東京上野の森美術館と、会場も様々経験していく中で、自分自身が撮ったものを最終的にどういう形で見てもらうことが作品のためになるのか、それは今も大きな課題の一つであるが、特に今回の取材をしていただいた作品に関しては実物を見てほしいという気持ちが非常に強い。

 

通常の写真作品と違い、引き伸ばしやトリミング、プリントといった行為を排除して制作される大型写真は、初めて見た時撮った本人である自分たちすらも驚きを覚えた。

 

ネガティヴからポジティブへの変換や、光そのものをセンサーに記録させるデジカメとも違う、それ自体がオリジナルであるということはなかなか本物を見てもらわないと伝わりづらいことだとも思っている。

 

しかし高い熱量をこめて製作してきた作品でも、日の目を見なければ誰からも評価の対象にはされない。

今回の取材は本当にありがたいことで、これをきっかけに多くの人にオリジナルの作品を見ていただける機会ができれば良いなと思っている。

 

 

記事はあと二回更新される予定なので、是非読んでみてください。

 

 

 

 

 

稲葉

 

 

 

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