TC-1 / ILFORD XP-2 400
街なかでスナップを撮るときの基準の一つに”シュールであること”がある。
その画角、その角度、その光の下で撮影することで、その場にいる人がスルーした何気ない日常から
非現実的なシュールさを持って写真として立ち上がること。
それが一つのスナップの醍醐味であると考えている。
モノクロのフィルムを使う事自体も、非現実性を引き出す方法の一つである
当然ながら多くの人にとって現実の世界はクオリア的であれ、各々にとってカラフルなものであるが
モノクロフィルムは現実から色を差し引くことで、そのディテールや潜在性を具体化する。
「稲葉の写真にはどことなくホラーを感じることがある」
何度か色々な人に言われたことがある。
それはある種の現実のホラー感…だったら良いなぁ。
稲葉