先月12月、一年の総決算的な記事を書くつもりが忘れ
そのまま1月末、遅いよと自分に言いつつも一応昨年の写真的な決算を
・Artist cafeの展示が良かった
・版画芸術(雑誌)掲載をしてもらった
・自分が使っているフィルムの現像が、国内で危うくなってきている
大きく3点のトピックだった気がします。
新作を作りきれぬまま23年を終えてしまったのは心残りにしろ、それでも展示や雑誌掲載のお話をいただけることは
本当に作家冥利に尽きるなと思いながら受けている次第です。
今年はporriMとしてだけでなく個人的な展示もやれたらいいなぁ…
1,2は明るい話題ですが、本当に問題なのは3点目。
世間がフィルムブームだと宣ったところで、コアなフィルムで制作を続けている自分にとっては
フィルム自体の選択肢だけでなく、それを現像できる確かな腕を持った方の減少は本当に頭が痛い問題。
所謂プリンターと呼ばれる方々も後継者不足、かつ高齢化というどこの業界にもある話ではありますが
自分の写真もいつまで今の方にお願いできるのだろうと思うと、少し暗い気持ちになります。
福岡規模の中都市でも自分のメインのフィルムの現像は行うことができず
汎用フィルムにおいても即日現像が可能な場所は自分が知る限り1箇所のみ
憂いていても仕方ないと、自宅で現像できる環境だけは揃えましたが気合の入ったショットや仕事の依頼で撮影したものを
自分の手で現像するのに自信が持ちきれないのが正直なところです。
コストの高騰に関しては意地でも食らいつくと決めていますが、現像問題は本当に悩ましいです。
なんだか暗い感じになってしまいましたが、自分が過去撮影してきたアーカイブからkaddishでポスター販売を来月から行います。
ここを読んでくれている数少ない方、興味がありましたら一度見ていただけると嬉しい限りです。
稲葉