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2019.03.19

今日のオマケ

 

 

 

 

 

 

「オレのロック、この1曲」。

ロックは結局リフだろうという話の中で、稲葉からこのお題を提起されて考えた。

これは自分のアイデンティティに係わる重要な問題なので、返答にはかなり慎重になる。

オレの1曲というからには、ある程度の音楽を聴いた上で後天的に影響されたものでなく、思春期にガツンと心を奪われ、未だ自分の基盤になっている1曲であるべきだ。

10代から40代というエイジングに耐えてきた、オレの1曲とは何だ。

中高生のころハマっていた初期のパンクやストーンズ型ロック等と、現在の僕はどこかで断絶しているし、ビートルズやはっぴいえんどは、思春期のサルだった僕には知的過ぎた。

あーでもこーでもないと考えた結果、ありましたよ、THE KINKSの「TILL THE END OF THE DAY」が。

高校生の山下少年がカセットテープで繰り返し聴いて、ココを起点にモッズやガレージパンクにハマリ、その後バンドでコピーした曲。

これは今でもオレの中核にある1曲、しかもシングルバージョンでなく、絶対に当時聴いていた「LIVE AT THE KELVIN HALL」1曲目の、性急なバージョンなのだ。

ヨシ、コレを稲葉にLINEしようと久しぶりに聴いてみたら、アレ?なんか違う。

当時はもっと性急で激しかった記憶があるんだけど、年月の経過が記憶を極端化してるのかしら?

イヤイヤ、そうじゃなくて、当時聴いていたミニコンポ(懐)がオンボロで、カセットデッキの回転数がやたらと早かっただけだ。

山下少年は当時、そうとは知らずに、通常よりテンポが早くてノイジーなKINKSにシビれていたのでした。

そういうわけで、僕の「ロック、この1曲」は、回転数が早くて音質の悪いカセットテープで聴いた、という条件つきの「TILL THE END OF THE DAY」なのです。

 

 

 

山下

 

 

 

 

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