2021年の最初に聴いた音楽の話し。
山奥にある妻の実家で大晦日と元旦を過ごした夜、家族を置いて車で福岡へ帰った。
コンビニも横断歩道も人気もなく、静謐で現実味の無い場所から、金勘定と喧騒の日常へ戻る事にウンザリしながら。
真っ暗な夜の山道、ヘッドライトに照らされる雪の中、Blue Nileを聴いた。
「誰もいない街/空っぽの空/街の灯り(The Downtown Lights)」。
ロマンチックで寂しげな曲が、その時の気分と妙にマッチした。
2020年の良い事も悪い事も、雪が真っ白に戻していくような気持になりながら。
山下