店の隣地境界の側溝に子猫が住みついていた。
生後1か月くらいか、ぶち模様で、親猫は居ないらしくて、とても痩せていた。
天気が良いときは店の前で日向ぼっこしたり、時には店の中に入って来るから、イタズラしないか心配だったけど、無下にできなくてそのままにしていた。
両隣が飲食店だけに、トラブルになったらマズいからエサは与えなかったが、結局はお隣が食べ物を与えていたのだろう、毎日側溝からミャーミャーと声がしていた。
たまに通行人に写真を撮らせてやったり、まぁまぁ愛想は良い子猫だった。
が、あれから1か月くらい経ったろうか、今は見かけない。
お隣さんも、あの猫が何処に行ったのか知らない。
今も何処かで自分の存在を知らしめるべく、ミャーと鳴いているか?
生きろ。
山下