
迷彩柄は長い間、デザイナーの感覚で作られてきました。
自然の葉や影を観察し、曲線の色ブロックを手描きで配置する方法です。
60〜80年代のウッドランドカモなどが有名でしょうか。
転機は90年代。カナダ軍のCADPATをきっかけに、迷彩設計にコンピュータ解析が導入されます。
環境の色やパターンをデータ分析し、アルゴリズムで迷彩を生成する方法です。
ドット状の見た目は象徴的で、遠くでは大きな色塊、近くでは細かなノイズとして機能する設計になっています。
こうして迷彩は、美術的な感覚から計算による設計へと変わりました。
そしてその「見えなくするためのデザイン」が、現在は街でファッションとして着られているのも、少し面白いところです。
たまには洋服を語れといわれたもので。
稲葉