休日、短髪って潔くていいなと思い、衝動的に短くしてみたけど、違和感しかない。
昼過ぎに帰ると家族が「次男と同じ髪型だ」と笑う。
野外プールのアスファルトは、じっと立っていられないほど熱い。
背泳ぎで浮いてると、子供たちの声も蝉の声も消えて、水のチャチャポとなる音だけが聞こえるのが心地よい。
帰りに3男がアイスクリームで、新品のTシャツを汚す。
夏休みの課題に描く消防車の絵が上手く定まらいようで、次男にお手本をスケッチして見せたら、自分の画力との差が悔しかったのか、こっそりと泣いていた。
夏休みは自分の子供時代を追体験する。
「夏は悲しい」といったのは誰だったか。
夏休みはいつか終わる。
山下