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2021.07.26

 

 

 

 

 

午前、子供達と蝉取りをしてスイカを食べて笑いながら、彼等に、このイノセントな時がいつまで続くのだろうと思う。

僕達は夏休みがいつか終わる事を知っている。

世界は美しいものばかりじゃない。

子供達がその事を、いつか身をもって知る時、夏休みは終わり二度と戻って来ない。

ヒッピー達が愛と革命を信じた60年代が終焉を迎える1971年にBEACH BOYS「SURF’S UP」はリリースされた。

バロックや教会音楽、50年代のドゥー・ワップがプログレッシブに混然としたトラックの中で、文明の崩壊と新しい潮流を示唆する詩を、ブライアンウィルソンが壊れそうなファルセットで歌う表題曲。

そこには、彼らが信じたあのSUMMER OF LOVEが崩壊する、寂寥感が込められているのかもしれない。

「君はまだ眠っているの、ブラザー・ジョン?」

夏休みが永遠に終わらなければいいのに。

 

Beach Boys / Surf’s Up

 

 

 

山下

 

 

 

 

 

 

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