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2022.08.17

 

 

 

僕の実家の近くに、父親が勤めていた会社のビルがある。

グレーの建物に囲まれた周囲から、ちょっと浮いて見える、外壁が赤いレンガに囲まれたビル。

どの街も同じように感じる風景の中で、昔からあるものが街のシンボリックな景観をつくっていて、子供のときは分からなかったけど、今は「他の街にないものがここにある、カッコイイ!」とそれを見て思う。

父親が生きていたら「あのビルは、ちょっといいねー」という会話から昔話が始まるかもしれない。

壊されずに在るものには、それだけで意味を残す、と、僕はお盆の帰省をしながら。

 

 

 

山下

 

 

 

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