台湾の漫画「緑の歌」を読んでから、また細野晴臣を聴いている。
若くて自分に自信がなくて、あまりにナイーブで、それでも広い世界を求めていく主人公、緑を見守る月のように、はっぴいえんどの「風をあつめて」が作中に何度もあらわれる。
自由を求め続けることは難しい。
ある日、自分が若くないことを知り権力の側に取り込まれていることを自覚すると、何かに立てついたりジタバタすることがひどく子供っぽく感じる。
でもそれは社会の規範や常識がそう見せているだけで、本当は誰もがいくつになっても、心に「風をあつめて」を求めているのかもしれない。
はっぴいえんど / 風街ろまん
山下