コロナとインフルエンザで息子の学校が休校になって、なーんかやな感じ。
自ら選んで家に籠ることと無理やり家に閉じ込められるのは全く別で、緊急事態など2度とゴメンだし、マスク生活に戻ることを考えると、残暑にやられてイライラするのに余計ストレスが溜まる。
そんな折りはついノーフューチャーなパンクとか聴きがちです。
GISM、ハードコア・パンクの最も過激な側面を象徴する、パンク黎明期のバンド。
この2ndアルバムは前時代的メタルの様式美サウンドと、パンクを逸脱するノイズ的な楽曲が交互に並ぶ、それまで世界的に類を見ない音楽性で、続く3rd「SoniCRIME TheRpy」では最早ジャンル不明なエクストリーム・ハードコアへと結実するも、メンバーの死亡によって2000年初頭にGISMは永久凍結される。
そしてつい先日、最後のオリジナルで中心人物の横山SAKEVIも亡くなって、GISMは完全に消滅しました。
この世代のパンクのバイオレンスな逸話に僕は全く興味が無いし、横山SAKEVIには、イメージ固辞のメディア露出制限や過去の遺産の統制管理なんかより、たとえ一人でも自らが始めたエクストリーム・ミュージックの現在と未来の姿を提示して欲しかった。
でもそうはならなかったことに、僕は20世紀型アンダーグラウンドカルチャーの限界と敗北を見た気がして、複雑な思いです。
M.A.N / GISM
山下