フォーク～ノイズ～エレクトロニカetc…、異能のギタリストの虚実入り混じるエッセイ集。

「ダメさ」を飾らず、ただダメなものとして、拾った石をポンと積み上げるような能天気さが、内田百閒にも似た読後感。

ある日、急に吹ける気がして買った台湾製の安いサックス、いざ最初の一音吹こうとすると、金具が取れマウスピースは割れて落ちて

「もうどうだっていい。取れた金具こそが、俺なんだ」が私的キラーフレーズ。

山下

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