今月のPLAY LISTは、洋も邦も問わずのポストパンクという括りで作ろうと思っていたんですが、あまりにも重要な楽曲が多すぎるで、”日本の”という括りにまとめました。
77年のパンクムーブメントが、産業的に大きくなっていったロックへのカウンターといいながらも、音楽的には過去の遺産を元にしたロックンロールであったとするならば、ポストパンクはルーツからの脱却と脱構築で、それを行うのはあくまで音楽的素人である、というのが自分なりのポストパンクの定義です。
曲順はオリジナル世代から現代のものまでリリース順に楽曲を並べているんですけど、90年代は見事にエアポケットです。
オーバーグラウンドではヒップホップやクラブミュージックが実験を重ね、アンダーグラウンドではハードコアやノイズを内包したものが日本から世界中に流通していく90年代、バンドという形態が急速にオールドスタイルになり、ポストパンクにとっては受難の時代で、リバイバルのムーブメントが起こる2000年代中頃に登場する多くのバンドは、先鋭的というよりポップでファッショナブルなものとして享受されていきます。
とはいえ90年代が1曲も無いのは公平性に欠ける気がして、まったくポストパンクの文脈で語られない甲田益也子さんを1曲紛れ込ませました。
80年代にベルギーあたりのニューウェイヴに呼応したDIP IN THE POOLの一員だったので、あながち遠くないだろうと思い。
山下